
「海外で日本語教師として働きたいんだけど、英語力は必要なの?」
結論から申し上げると、英語力は日本語教師になるために「必須のスキルではない」ですが、「ある程度英語力がある方が働きやすい」という特徴があります。
特に日本語(外国語)を生徒に教える立場として、英語力が多少ある方が生徒に権威性を示すことができます。
本記事では、2021年からシンガポールで働く筆者が「海外で日本語教師になるには、英語力はどのくらい必要?」について詳しく解説いたします。
目次
日本語教師に英語力は必要?

結論から申し上げると、英語力がなくても海外で日本語教師として働けます。
日本語のネイティブスピーカーであれば、特定の資格を持っていなくても、海外で日本語教師として働くことができます。
しかし、日本語がわからない生徒に対して日本語だけで日本語を教えるというのは、やはりハードルだ高いといえます。
そのため、「生徒とコミュニケーションが取れるくらいの英語力」は、最低限身につけておきたいところです。
また生徒からみても日本語以外の語学を話せない日本語教師の場合、外国語を話せない人から外国語を学んでいるというギャップから、教師自身の権威性を保つのが難しかったりします。
日本語教師になる上でスキルとしての英語力は必要ではありませんが、自らの働きやすさを鑑みて、「生徒とコミュニケーションが取れる英語力」を身につけておいた方が安心できると思います。
どこで働くかによって、日本語の教え方が異なる

どこの国で日本語教師として働くかによって、日本語の教え方が異なります。日本語教師には、働く国に応じた、主に2つの日本語の教え方が存在します。
直接法
日本語で日本語を教えることを直接法と言います。日本国内や東南アジアで日本語教師として働く場合、この方法で日本語を教えることが多いです。
間接法
日本語以外の言語で日本語を教えることを間接法と言います。生徒の第一言語や働く国の言語に応じて、日本語を教えます。
英語圏で日本語教師として働く場合、この方法で日本語を教えることが多いです。
以上の理由から、日本国内で日本語教師として働く場合は英語力はそこまで必要ないが、海外で日本語教師して働く場合は英語力がある方が良いといえます。
海外の日本語教師は、どのくらいの英語力が必要?

海外で日本語教師として働くにあたって、「日常英会話レベルの英語力」はほしいところです。
前述の通り、海外で日本語教師として働く場合に英語力は必須のスキルではありませんが、日常英会話レベルの英語力がある方が生徒と十分にコミュニケーションが取れて、仕事の幅も広がります。
海外の日本語教師が英語を話せるメリット
・生徒とコミュニケーションが取りやすい
・仕事の幅が広がる
・自身の英語力が向上する
・外資系にも転職しやすい
普段から積極的に英語を使うことで、生徒だけでなく職場の同僚とのコミュニケーションも円滑になり、自身の英語力も向上することができます。
また今後日本語教師以外の職種を考えている人は、日本語教師として働きつつ英語力を高めることで、他の職種にも挑戦できるキャリアとしての可能性も出てきます。
これから海外で日本語教師を目指している方は、海外で日本語教師になる前に「日常英会話レベルの英語力」を磨いておくことをおすすめします。
外資系運営の日本語学校は、英語スキルが必須
余談ですが、外資系企業運営の日本語学校は英語スキルが必須のところが多いです。
応募条件によっては、TOEIC800点以上の英語スキルが求められる場合がありますし、選考期間の面接などで英語力を測られることもあります。
外資系企業運営の日本語学校に応募する際は、「英語力が必要な場合が多いこと」を覚えておきましょう。
【まとめ】英語力がある方が生徒とのコミュニケーションは取りやすい

今回は、「海外で日本語教師になるには、英語力はどのくらい必要?」について解説してきました。
海外で日本語教師として働くために資格としての英語力は必要ありませんが、日常英会話レベルの英語力がある方が生徒とコミュニケーションが取れたり、仕事の幅が広がったりします。
特に英語圏で日本語教師となる場合には、同僚と英語でコミュニケーションを取る機会も増えるため、普段から英語を使える方がやはり便利だと思います。
これから海外で日本語教師を目指したい方は、まずは日本国内で英語の基礎基本である語彙力を磨きながら、英語力を高めていくことをおすすめします。
筆者も以前に利用していた英語学習アプリ「スタディサプリENGLISH」は、スキマ時間で効率よく日常英会話レベルの英語力を磨くことができるのでおすすめです。
3ヶ月間毎日「スタディサプリENGLISH」で英語学習を継続すれば、日常英会話レベルの英語力が身につくと思います。